2012/11/15

恋愛のはなし

カナダに来て初めてひどい風邪をこじらせてしまった。熱は微熱程度だったんだけど咳がひどくて、昼夜問わずのた打ち回ってゴホゴホやってました。多分なんだけど咳のしすぎで肋骨にヒビが入った。。。以前チアリーダーの真似事をしていて(笑)やったことがあって、その時と同じ感覚がするのです。一応安い保険に入ってるんだけど、こっちではかかりつけの医者がいないと診てもらうだけでも一苦労と聞いているので病院にも行けず。手持ちの総合感冒薬は効かないし、咳が一瞬も止まらないので外出もできないという時に彼が即効お見舞いに来てくれました。

咳止めシロップや薬、のど飴にサプリに飲み物にDVDも。
You saved my life, baby boy! ありがとーう!

彼…!気になる彼とは、最近仲良くしてるカナダ人の彼のことです。なんと5つも年下でハタチの男の子。来年から大学生。バイト先で知り合い、全然気づかなかったんだけど前からわたしのことを気に入ってくれていたらしく飲み会で電話番号を交換してからというものの毎日怒涛のメール攻撃。最初は正直面倒くさいなあと思ってたんだけど、話すうちになかなか頭のいい子だということがわかりデートするようになりました。映画や本や政治の話ができたり、スポーツが大嫌いなところ、お酒が大好きなところや家で遊ぶのが大好きなことから意気投合。よくもまあ、こう男バージョンのわたしみたいな人が見つかるものだ。家でワイン飲みながら映画鑑賞デートを中心に週4くらいで会ってます。カナダの家族であるルームメイトにも紹介したんだけど女の子たちは「イケメンじゃん!ちい、でかしたぞ」「一緒に飲もうよー」と大はしゃぎ、男の子たちははじめてわたしが男の子を家に連れてきたということで絶句してました。父親か!「週末遊ぶ?あっ、ちいは彼と一緒か…(小声)」とかいじけちゃって大変。いじけないで!ちいはみんなのちいだよおおお!彼もルームメイトも同じくらい大切なので、仲良くして欲しいけどすこし時間がかかりそう。


日本でいったら完全に付き合ってる状態なんだけど厳密にはまだ彼氏じゃないのだ。というのも、こっちの文化だと彼氏彼女になるっていうのは日本で言う婚約と同じくらいのオオゴトで、そう簡単に付き合ったりはしないみたいなの。あれ?日本でもそうだっけ?とにかく今はdatingといってお試し期間みたいな感じで、一応友達なのです。でも付き合ってるわけじゃないから浮気してもいいし、いやになったら別れる必要もなくスっとフェードアウトしてもいいのだ。わー便利!で、本格的に付き合うとなったらどうなるかというともうどこに行くにも何をするにも一緒の夫婦状態になるということなので、ちょっと今はそういう交際はできないかなーということで保留中。。。たぶん彼も同じように考えてると思う。わたしもいつまでカナダにいられるかわからないしね。ていうか、付き合うって何だろう。よくわからない。関係に名前をつけるの好きじゃない。


こういう風に書くとすぐ「遊ばれてるだけ」みたいに、主にモテない人から批判されるわけですがわたしはそうは思わないです。何故か決まって女性のほうが男性に「遊ばれる」という被害妄想にとりつかれた人たちが意図的に女性の地位を貶めているんだと思う。遊ぶも遊ばれるもないよ。今見てるドラマGirls(次回詳しく感想を書くね)からお気に入りの台詞を引用します。


I'm offended by all of the supposed to do's. I don't like women telling other women what to do or how to do it or when to do it. Everytime I have sex, it's my choice.

(すべての「こうあるべき」はムカつく。女性が、他の女性に対し「ああしろ、こうしろ」言うのなんか大嫌い。いつだってわたしは自分の選択でセックスしてるのに)

これが女性が持つべき誇りですよ。幻想に過ぎない主従関係を規定するのは自分自身。自分に対して後ろめたくない選択をし、そこに譲らない自信を持つべきです。そうでなければ、それこそナメられる。「日本人の女が外国でモテるのって、尻軽だとナメられているだけでモテているわけではない」という何の根拠もない持論を展開する人がすごく多いので笑っちゃう。日本人女性が諸外国の女性より尻軽って、一体どうやって調べたんだろう。。。別に批判されたわけじゃないんだけどネットなんかで二言目にはこれが出てくるかんじなので思わずイラっときちゃったよ。ていうか恋愛の仕方をネット検索してるわたしって一体。笑
※日本人というかアジア系の女の子は実際モテます。


外国人と恋愛するのなんか初めてだからとりあえずネット検索してみたけど全然役に立たない(当たり前)。ルームメイトやお友達みんなにアドバイス求めまくってる。カナダに来て何がカルチャーショックって、カルチャーショックがなかったことが一番カルチャーショックだよ。言葉や文化は違えど恋愛に限らず人付き合いの仕方って全然変わらないなあということです。ユニバーサル!恋愛に限っていえば、まあ外国なので人前で平気でチューしたりはするけどねえ。ハハハ。彼がわたしをベイビーって呼ぶからよく「ベイビーは君のほうじゃん、ハタチくん」って言い返してる。日本人の男性と違うところは、やっぱり褒め上手なところでしょうかね。ほとんど口癖みたいにcute! adorable! sweet!と大絶賛してくれるので気分がよいです。 sweetって、男女問わず彼以外にもよく言われるんだけどどうやらniceと近い意味で「いいこ、やさしい子」ってニュアンスらしい。いつでも機嫌よくニコニコしてるように見えるんだって。友達とか見てるとそんな風には思えないんだけどやっぱり外人の女の子は気が強いんだって。そうかなあ…?彼の元カノはラテン系でお酒が入ると号泣したりキレて物を投げたり車道に寝転んだり大変だったらしいので「ちいは穏やかで優しい子だなあ」とよく言ってくれます。「信じがたいほどセクシー」とか「ビューティフル」とか「ぼくが知ってる女の子の中で一番かっこいい」とかは生まれて初めて言われたからうれしいっていうかウケた。まあこのへんはステレオタイプ通り。あと、男性が女性におごるのが当たり前っていうのが日本よりも強い気がする。年下なのにいつもごちそうしてくれるしいろいろ買ってくれるし、あまりにもよくしてくれるのでもしかして彼ツバメとかで後から盛大に貢がされたりするのかしらんと疑り深いわたしですが、そう聞いたらきっぱり「No, being a gigoro would be required to sleep with multiple women. Just Chi is all I need」(いや、ツバメっていうのはお金のためにいろんな女の人とデートする事だ。ぼくはちいだけが欲しい)だって!きゃはははは!ノロケごめん。


彼と一緒だとリラックスしてたくさん話せるし、毎日朝から晩までずーーーーっとメールしてるので(パケ放題)、ここ数週間で飛躍的に英語が伸びました。一緒にDVD見てて聞き取れなかったら「今なんてったの?」って質問できるし、「今のわかった?キリスト教のジョークだよ」って説明してくれたりもする。普段話しててわたしの英語が間違ってると超さりげなく訂正してくれたり、もっとしっくりくる言い回しで繰り返してくれたり先生みたい。喋るの超早いし地元の若者なので汚い言葉も使うけどね。


今日はバイトの後、一緒にベトナムフォー食べに行くのだ。何故かフォーが好物なの、彼。でもお箸が使えないからフォークでクルクル食べてる。キャーかわいい。日本料理だとアーゲダシトゥフー(揚げだし豆腐)が好きなんだって!かーわーいーーーー。そんなかんじで最近は常に彼と一緒です。風邪が治ったら遂行するデートプランが山盛り。今週末は二人のお誕生日。なんと彼とわたし誕生日が一日違いなのだ。不思議ね。


バンクーバー、めちゃくちゃ寒いです。彼はいつでも手と鼻の先が冷たい。かわいいひと。

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