2013/07/11

All adventurous women do. バンクーバーで婦人科に行くの巻

【2022年8月追記】こちらの記事は古くなってもよく読まれていたので改訂版を書きました。読んでね!

周期は安定しているのに、なぜか肝心な時に限ってちょこっとズレて生理になるわたし。夏の遊びの予定が立てづらくなるので生理をずらす薬をもらいに病院へ。ついでに性感染症の検査も受けてみよう。おかげさまで健康優良児なので海外で医者にかかるのは初めてだった。ちょっと緊張。

※※※2014年に閉鎖されたようです※※※
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Pine Free Community Health Clinic
604-736-2391
1985 W 4th Avenue (W 4th x Maple st.)
診療時間: 月、金 9:00-17:00
火水木 9:00-18:30
土 12:30-16:30
*毎月1週目の水曜は12:00-15:30休診


基本的にどの医療機関でもBC州の公的医療保険MSPがあれば妊娠出産含め無料なんですが(歯科治療や薬代除く)、まだ保険証が届きそうに無いのでフリークリニックというところに行ってみた。カナダの病院は科目が分かれていなくて、どんな症状でもとりあえずwalk in clinicという診療所に行き、必要な場合専門医を紹介してもらうという仕組みらしい。ここは特に若者を対象とした性感染症や避妊の相談に力を入れている診療所で、24歳以下なら無料で診察を受けることができます。(最寄のフリークリニックを探すにはこちら)しかしわたしは25歳。。。ぐぬぬ。もう若者じゃないのか。若者じゃなくてもMSPを持たない人のみ月曜から金曜の午前9時からお昼の12時半まで診てくれます。国籍とかビザとかは関係ないみたい。太っ腹。病院はどこも写真つきIDと、保険対象外の処置などで支払いがある場合は現金が必要です。

医療費無料というだけあってここに限らずどこの病院もめちゃくちゃ混むと聞いているので気合を入れて8時50分に突撃したらまだ鍵開いてなかった。9時ちょうどに入ったのがわたしの他に3人ほど、みんな若い女性でした。受付でまず年齢を聞かれて、care card(保険証)はまだないと伝え、問診表を記入。日本と同じ要領で既往症とか今飲んでる薬とかについて書くんだけど英語が難しくて何のことだか全然わからん。とくに健康上の問題はないので全部ノー、ノーと答える。そうとう待つと思ってひまつぶしアイテムを持ってきていたのだが10分ほどで診察室に通された。

まずは担当の女医さんと軽くお話。生理をずらす薬とか、うまく英語で言えるかなと思ったけどなんとか伝わったらしい。生理はperiod、遅らせるはそのままdelay。日本で薬をもらった時のように一回だけ生理を先伸ばししたいだけなのに、ここの先生が言うには経口避妊用ピルを使って周期をずらすのが一般的とのこと。毎日飲んでやめると生理が来るので、来て欲しくない期間飲み続ければよい。あれ?日本で飲んでたのもひょっとしてこれの事だったのか?あんまり避妊効果には興味ないのだが(どっちにしろ避妊具を使うので)、まあ効くなら何でもいいや。血圧だけ計ってすぐ処方箋を出してくれた。アッサリすぎて拍子抜け。さすが欧米はススんでいる。そういえば「薬を飲む」はtake medicine、take pillsと言うのだが少し緊張していたので途中何度かdrinkと言ってしまった。恥ずかし。

次に性感染症の検査。採血だけかと思ったら内診もあった。異常なくてもハタチ超えたら婦人科受診したほうがいいよなーとは思いつつ結局機会を得ずじまいだったのでよかった。淋病、クラミジア、トリコモナスなどの結果が一週間後、HIVや子宮頸がん、C型肝炎などの結果が一ヶ月後に出るとのこと。異常があった場合のみ電話で知らせるって、なんかこわい。ひええええ。わたしに限って大丈夫だとは思うが罹る可能性は誰にでもあるからねえ。
外国人のわたしが保険なしで予約なし飛び込み初診、3ヶ月分の処方箋を出してもらい内診と血液検査。さてこれでお会計おいくら?
はい、ゼロ円です。24歳以下が~とか書いてあったので25歳だと少しお金かかったりするのかなと思い一応キャッシュで100ドル用意していたのだが必要なかった。ちなみに普通のクリニックで保険なしだともちろん処方箋料などかかるらしいです。公共機関バンザイ。クリニック内にはいたるところに無料配布のコンドームが置いてあり、個人やカップルのカウンセリングも無料でやってるんだって(予約制)。カップルっていうのは当然異性間のカップルに限らずいろんなセクシャリティの人を受け入れてる。カナダ、ススんでるなー。実は日本でも無料検査の事は調べていたのだが、あるにはあっても時間や場所が限られていて行きづらい。自費で受けるとけっこうお金がかかって、あれじゃ若い子もしくは若くない子が行くわけないよね。それに検査を受けるのはなんとなく恥ずかしい事、うしろめたい事みたいな風潮もあるし。受けないほうが恥ずかしくてうしろめたいのに!ここにデータを挙げて詳しくリポートしようとは思わないけど、無責任なセックスをしてる人が多すぎるのは感じる。友達に説教したこともあったっけ。日本の性教育遅れてまっせ。

さて、少なくとも3時間と見積もっていたのに1時間で病院を脱出すると、今度は処方箋を持ってチャイナタウンのcostcoに入っている薬局へ。薬の値段は薬局によって違うので注意。さっきの女医さんが多分ここが一番安いと教えてくれた。ちなみにShopper'sが一番高いらしい。London Drugsはまあまあだって。処方に30分ほどかかった。costcoメンバーじゃないので買い物できずヒマ。歩きつかれたのでボーっと座っているとやはり暇していたオバチャンに話しかけられ一時間ほど盛り上がる。親戚が日本人と結婚したとかで日本に詳しい人だった。


薬剤師さんから軽く問診と、薬の説明を受ける。まあ日本と一緒だね。全部聞き取れなくても詳しい文書をもらうので大丈夫です。処方されたのはALYSENA21という薬で一日一錠、一ヶ月に21錠飲み続けるというもの。3箱3ヶ月分で税込み約28ドル。日本やカナダでの相場はわからないが、やけに安い気がする。生理痛や貧血、肌荒れも改善される場合があるらしいので期待。副作用あったらすぐやめる。説明書読んだら煙草を吸う人はこの薬飲めないみたい。そういえばピルは血栓ができやすくなる可能性があると聞いた。

病気も怪我もしないのが一番だけど、カナダで病院に行くというイベントには興味があったのでいい経験になりました。そして今まで考えたことも無かったピル…なんか都会の、インデペンデントでソフィスティケイテッドな大人の女になった気分。新しいことを始めるのはいつだってウキウキする。

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