バンクーバー在住6年目、世界を股にかけるフリーターちひろうさぎの日記と映画レビュー。

2015/05/24

BCPNPで永住権を取るの巻②Flag Pole

※この記事を書いたのは2015年5月です。ビザ、永住権の仕組みは頻繁に改訂されます。常に最新の情報をCIC公式ウェブサイトでチェックしましょう

BCPNPノミネートされたことに舞い上がりすぎて5月21日に失効するワークパーミットの更新をすっかり忘れておった。危ない、危ない。PNPは応募9ヶ月前から最終的に永住権取得できるまでずっと同じ雇用主のもとで働くことが前提なので、ノミネートさえされればその後のワークパーミットはLMIA免除で簡単に更新できる仕組みになっております。ただし勝手に更新されるわけじゃないので注意。これが以前はほんとに簡単にポイポーイとできたらしいのだが、2015年2月から規約が変わり、雇用主に申請書の提出とcompliance feeとかいう名目の230ドルの支払いが義務づけられるようになりました。(International Mobility Program: Employer-specific work permits with LMIA exemption) 多分ノミネートされた時点でPNPオフィスから雇用主に連絡が行ってると思うんだが、これでもう散々モメましたわ…。ビザや永住権の面倒を見てくれていたボスが退社し、代わりに入った無能の女ボスが全くノリ気でないときたもんだ。申請者(わし)が書く書類と、支払う申請料155ドルは用意したので、残りは会社の責任なんで早く送ってくださいと言い続けたのにずっとシカト。一ヶ月後にやっと来たメールの返事が一言「自分でやれば?」だって。あのーわたしの話聞いてましたかね?こちらの書類はとっくに揃ってて、移民局が申請書と申請料の提出を会社に命令していて、PNPの申請の時点で「彼女が永住権が取れるまで全面的にサポートします」という誓約書にサインをしてもらったわけで、ポリシーに従わない場合はペナルティが発生しますよ、とリンクつきで詳しく説明したはずなんだが。二回目は強めに「あなたの責任を理解し、実行してください。できない場合は会社がトラブるんですよ」と返信したら今度は「あれ、もうすぐビザ切れちゃうんですね。時間がないので諦めてください」とトンチンカンな答え。だーかーらーもうノミネートはされてるんだってば!どうやらPNPが何のことかわかっていなければ、学ぶ気もなければ、わたしのメールもほとんど読んでいないらしい。

仕方ないのでCICに言いつけてやろうと電話するも回線が込み合っていて一日中電話してもつながりやしない。CICはメールの問い合わせを受け付けていないのだ。そうこうしているうちにビザの期限がギリギリに迫る。切れてしまった場合も即国外追放というわけにはならないだろうが(特にPNPノミニー)、不安すぎて不眠症発動し、中学時代ぶりにストレスで胃がキリキリした。大変だー大変だーとわめいていたところ強力助っ人パブロくんへのアプローチに成功。たしか飲み会で一回会ったくらいなんだけど、アルゼンチン出身の彼はうちの会社がやってる別事業の店長で、2ヶ月ほど前にわたしと同じゴタゴタを経験したらしいのだ。バイト後に彼のお店を訪ねると「会社はなにも助けてくれないから信じるな。全部自分でやれ」とのこと。了解。彼によるとやはり一度手持ちのビザが切れてからだとよけいに面倒なことになるので、郵便やオンライン申請の待ち時間をスキップするために今すぐ国境に行けとのこと。了解。この時点でなんとビザ失効2日前。ギリギリすぎやろ、、、奇跡的にカバンにパスポートや書類一式が入っていたので、図書館に走って行ってパブロくんのパソコンに保存してあった書類を丸写しし印刷(事業形態は違うけど同じ会社だからね)、雇用主が払うべき申請料をしぶしぶ自分でクレカ支払い。たまたま近場でヒマしていた恋人セビくんを召還し、彼と一緒に汗臭いバイト制服のまま国境のビザオフィス(24時間営業)へ。空港に行くだけでは出入国はできないので、特別な場所に行きます。ビザのためだけに国境に出向いてUターンすることをflag poleといいます。

パブロくんが教えてくれたのはPoint Robertsという場所。バンクーバー近郊だとPeace Archに行く人が多いんだけど(わたしも二年前ここで最初のワーク取った。そのときの日記はこちら)、ここはけっこう穴場らしい。車必須のPeace Archと違って電車とバスを駆使すればダウンタウンから2時間以内にたどり着けるし、空いているそうだ。

Point Robertsへのアクセス



地図で見るとマジ遠いゾ!でも行くしかないんでCanada lineのBridgeport駅(カジノんとこ)まで行って、そこから601バスに乗る。


普段乗ってるバスと違って修学旅行みたいなバスで、高速に入って全然止まらないのでビビった。みるみるうちに景色が変わりまさにmiddle of nowhereをずんずん進む。ダウンタウンから一時間でこんなにド田舎なのね。



先日のお誕生日に買い与えた3DSに夢中なセビ君。さんざん甘やかした後なので優しかった。こんな長旅ひとりじゃ泣いちゃってたかも。ああ奮発してよかった。

1時間ほどでバスが終点に到着。運チャンに道順を聞く。来た方角を少し逆に戻り、公園をつっきるらしい。


て、簡単につっきれる距離じゃない!ひろーーーーーー
めっちゃ適当な地図ですがどうぞ↓バス停は終点なので帰りも同じところから乗ります。



三軒茶屋の実家から、自力で行った一番遠い場所が三浦海岸なんだけど、まあ体感的にはそれくらいの距離でしたわ。半島のさきっぽにある小さな土地ですが一応アメリカなんだそうです。アメリカのほうが物価が安いので、買い物をしたり宅配便を出しに行くカナダ人がけっこういるんだとか。国境に行くときは本人、付き添い共に必ずパスポートを持参しましょう。本人、付き添い共に多額の現金や武器、アルコールやマリファナやドラッグ類は絶対に持たないようにしましょう。(ちなみに日記にも書いたように2年前のわたしは酩酊状態で手続きし、しかも係員にバレてます)

歩道を歩いて行くと車用のゲートがあり、左手に高速の料金所のような小さなオフィスが見えてきます。適当にウロウロしてると警備の人が声をかけてくれるので従います。



まずはアメリカのオフィスに入ります。よく見るとアメリカの国旗が立っているのだ。同じ目的で来る人が多いので係の人も慣れていて、work permitだとかflag poleだとかって単語を出すとすぐに中に通してくれます。ここでパスポートを出すと「アメリカに行きたいわけじゃなくてビザだけ欲しいです」という書類を作ってくれます。ちなみにEstaは必要ない。びっくりしたのがここの人たちはもろアメリカのアクセントの英語でバスケットボールの話をしている。

この書類を持って今度は通りをはさんだカナダ側のオフィスでビザを申請します。なんとなく緊張して「アッ…えーとワークパーミット延長…」と口ごもると「あーPNPですね?」と補足してくれた。ビザオフィスの人はガッチリ制服を着込んで難しい顔をしてますが意外とフレンドリーです。中のカウンターで書類一式(リストはこちら 常に最新版であることを確認しましょう)を渡すと軽くパラパラと目を通される。ちょっと待ってろと言われ、先客が一組いたので30分くらい待たされたら、その場で新しいワークパーミットが出ましたよ!なーんだ簡単だね。有効期限はPNPの有効期限と同じ半年間に設定され、CICへの永住権申請が完了した時点でもう一度15ヶ月の延長が可能と言われました。あとこれは2年前にも同じ事を言われたのに全く学ばなかったことですが、オフィスで手続きの場合は支払いはオンラインではなく現地で支払いです。前回は二重支払いさせられ→後日オンライン分を返金にしてもらいましたが今回は特別にレシートに注記を付け加えてもらうのみとなった。こういうことも含めてCICに電話で聞いてから行動すべきなんでしょうがなんせ電話に出てくれないからしょうがないよね、まったく。各種ビザの手続きは基本的にはオンライン申請がいいと思いますが、合ってんのか合ってないんだか、受け取ったんだか受け取ってないんだかわからないまま数ヶ月も待たされるのがじれったい人は直接カウンターでやりとりできるflag poleもいいかもね。

ちなみにカナダのオフィスではもちろんカナダのアクセントの英語を話していて、テレビではアイスホッケーの中継を流していました。通り一本挟んだだけなのに文化が違う。

午後7時にダウンタウンを出発して全部終わったのが9時過ぎ。帰りはまた元のバス停からバスにゆられのんびり帰りましたとさ。こんな小旅行に付き合ってくれたセビくんにビールをおごって、長い一日終了。

翌日ビザをスキャンして例の使えない新ボスに「会社の代理で申請書を書いて、会社宛の申請料も払っといてあげましたからね」と皮肉たっぷりのメール。ほんとは$230払い戻して欲しいけど、なんかもう疲れちゃったし、これ以上ゴネると会社との関係が悪くなりそうなんで泣き寝入りしますわ。過去3年間ずっとビザのせいで不安だったり、悔しくても我慢したり、ほんとに…移民はラクじゃないです。相当な決意がないと無理だよ。でもこれも自分で選んだ道だから。もうすぐ永住権が取れて、ゆくゆくは市民権を取ってカナダ人になるのだ。絶対に諦めません。おー!



【参考URL】 Activating a second work visa: Point Roberts over Peace arch 
カナダ/アメリカのflag poleについてわたしよりよっぽどわかりやすく説明してくれています。

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